直江先生への思い。

2005年3月18日日常

4年前の今日は『白い影』の最終回の日、すなわち直江先生の命日でもあります。
そのため、日記をリンクさせていただいている方の多くが、直江先生のことを書いていらっしゃいますね。
『白い影』の再放送がされていることも、直江先生へ思いをつのらせる一因になっているのかもしれませんね。
死期を悟り、自分はもう医師として生きてゆくことができないことを思い知った直江先生は、疲れきった体を冷たく美しい笏湖に沈めた――。
架空の人物なのに、まるでこの世に実在していたかのような――いや、それ以上の確かさでもって、私たちの心の中に生き続けているのかもしれません。

しかし、私は『白い影』をリアルタイムでは見ていませんでした。
ファンになってから、レンタルビデオを借りたり、再放送で見たりしましたが、本放送を見ることができなかったのは、ある意味痛手だな……って。
物語のおおよその内容や、直江先生の運命はすでにわかっていましたから、やはりどうしても純粋に見ることができていないのではと思っています。
息を詰めるように1時間を放送を見て、じれるような思いで1週間を待つ――直江先生と倫子の恋の行方は、そして直江先生の運命はと、あれこれ想像し、わがことのように思い悩む。
そういう経験ができなかった分、自分は本当の意味で直江先生に思い入れができていないのかな、なんて。
相対的な意味ではなく、絶対的な意味で。

『砂の器』はリアルタイムで見ていたので、宿命と闘う和賀英良のことを息苦しい思いで見つめていました。
捜査の手を逃れてほしい、でもこのままでは和賀の心は壊れてしまうんじゃないか、逮捕されたほうが和賀の為なのではないかって、もう心が千々引き裂かれる思いでした。
和賀さんと、直江先生――。
もちろん、比べることなんてできないとは思いますが、好きとか、人間として正しいとか、そういうのも全部超越して、和賀さんの存在は私の心のなかに深く突き刺さっています。

私が「直江先生を知りたい」と思うのは、「彼自身のことが知りたい」というよりも、「なぜ、彼がこんなに多くの人びとを引きつけるのか」そして「なぜ、いつまでも人びとの心の中に残っているのか」を知りたいがゆえなのかもしれません。

早く、中居さんの次のドラマが見てみたいです。
新しい中居さんの分身を見て、自分が何を思い、何を感じるかを知りたいような気がします。