もし、体のパーツの一部分を変更することができるとしたら、私は自分の「声」を変えたいと思っている。
それくらい、私は自分の声にコンプレックスを持っているというか、正直に言えば嫌いです。
鼻が悪いのと、それから舌が短いせいでしょうか、よくひとから「なに言っているの?」「聞きづらい」と言われるんです。
もともとしゃべるのが苦手な上に、声にコンプレックスがあるからますますしゃべらなくなって、どんどん話し下手になってしまうという悪循環に陥っているなあと、自分でも感じています。
だから、声が綺麗なひと、しゃべるのがうまいひとを見ると、無条件に尊敬します。
ほんと、うらやましいです……。

だけれども、今日のアミさんの日記を読んで、声のプロの方の苦労、大変さを窺い知ることができました。
もともと持って生まれた素質に加え、日々の訓練、鍛錬が必要なのですね。

私が今やっている仕事は、音声を文章に直す、ちょうどアミさんとは反対の作業をしています。
やはり、この仕事でも「国語力が大切だな……」とひしひしと感じています。
この世界でよく言われている言葉に「わからない言葉は、起こせない」というのがあります。
つまり、音として聞いても、その言葉がわからなければ、何を言っているのか理解できないということです。
もちろん、聞こえた通りに打ち込んで変換キーを押せば、ワープロの辞書に登録されている言葉なら変換してくれますし、それでわからなければ辞書やインターネットで調べるという手もあります。
でも、大切なのは日ごろから本や新聞を読んで、いろいろな言葉を知識として頭に入れておくことのようです。
しかし、日に日に記憶力の落ちている(それどころか、物忘れやど忘れの激しい)私には、なかなか難しいことです。
それから、句読点を打つ位置で悩むことがよくあります。
ある意味、正解がないとも言えるから、なおさら難しいのでしょう。
仕事を始めて発見したのは、発言者のブレスの位置と区点の位置が、必ずしも一致しないということです。
最初に起こすときは、多少変換ミスや聞き取れない部分があっても、とにかくスピードを重視して打ち込みしていくため、発言者が息継ぎをしたところで適当に句点を打っています。
しかし、後で出来上がった文章を読んでみると何かおかしい、意味が通じない。
なので、日本語として正しくなるよう、区点の位置を調節します。
それから二度、三度聞き直しをして、聞き間違いや変換ミスがないかチェックをして、原稿として仕上げます。

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