『英雄 HERO』を見ました！

DVD レントラックジャパン 2004/01/23 ￥3，980 秦王のもとに、王を狙った刺客を3人殺したという無名という男が現れた。その功績を讃え、特別に謁見を許された彼は、刺客を殺した経緯を王に語りはじめる。しかし、それは多くの謎を含み、話は二転三転していく…。 『あの子を探して』『初恋が来た道』などのチャン・イーモウ監督が、中国の大スター、ジェット・リー、マギー・チャン、…

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「金スマ波瀾万丈」で、衣装デザイナー・ワダエミさんの回で、中居さんがこの映画の主人公「無名（ウーミン）」の衣装を纏っておりました。
そのお姿があまりにも印象深くて、とうとうDVDを借りてきちゃいました。（苦笑）
ホームページで検索して、概要を読んでみたら、結構、私好みの物語でしたし。
やっぱり、中居さんのファンになって、すごく世界が広がったような気がします。
あのときの『金スマ』を見ていなかったら、「見てみよう」と思うどころか、存在さえ知らぬままでしたから。

以下、ネタばれがありますので、これから「ご覧になろう」という方は、ご注意くださいませ。

舞台は、古代の中国。
天下統一を目論む秦王のもとに、彼の命を狙う3人の刺客を殺したという男が現われる。
彼の名は「無名（ウーミン）」。
地方の小役人にすぎぬ無名だが、10年の研鑚の末、10歩以内の敵なら必ず仕留める必殺技を習得していた――。

いや、もう、ジェット・リーさん（無名役のひと）には申し訳ありませんが、完全に中居さんに脳内変換して見ておりましたよ〜。
（中居ファンなら、正しい見方ですよね……）
さすがに、決闘シーンは「素晴らしい」のひと言に尽きますが、ワイヤーアクションとCGを多用しているため、ときどき無性に突っ込みたくなります。（笑）
「人間技じゃない！」というところは、アニメに通じるものがあります。

さすがに、ワダエミさんが衣装デザインを手掛けただけあって、背景を含めて画面がとても綺麗です。
場面、場面でテーマカラーが決まっていて、出てくる役者さんがすべてその色の衣装を纏っている。
でも、素材やデザインが違っていたり、色合いが微妙に異なっていて、それがその人の個性を表しているように思えました。

途中までは無名さん視点で見ていましたが、物語が進むにつれて刺客のひとり「残剣（ツァンジェン）」さんのほうに思い入れが強くなってきました。
3，000人もの近衛兵たちをものともせず、秦王に迫り、あと一歩のところで暗殺を果たすところまできていたものの、
秦王と対峙したことにより、悲願だった「秦王殺害」をあっさり撤回する。
そこには、彼なりの深い考え、思いがあるのですが……。
そして、彼の恋人の「飛雪（フェイシェ）」。（飯島愛さんが、彼女の衣装を着ていました）
彼女も秦王の刺客のひとりであり、道を違えてしまった恋人に対し、命がけでぶつかってゆく。
愛するがゆえに迎える破滅的な結末が、とても哀しかったでした。

秦王も、単なる「狸おやじ」かと思いきや、最後に意外な素顔をみせて、なかなか感慨深いものがあります。

そして、衝撃的なラストへ……。
秦王がどう決断するか、最後まで読めませんでした。

いや、これ、中居さん主演で、ぜひやってもらいたいですわ。
演じるとしたら、無名役か、残剣役か、悩むところではありますが……。
ただ、残剣さんは途中、ちょっと色っぽいシーンがあるので、中居さんは「やだ〜」って言うかしらん。