掘り出し物を見つけました。

今ごろになって、ようやく年賀状の印刷をしようなんて思いたちました。
原稿は、既につくってはいたのですが。
本当に、切羽詰まらないと何もできない、ダメダメな私。
ところが、フィーダに年賀状をセットして、印刷をスタートさせても、年賀状が機械のなかに吸い込まれていきません。
ローラーがむなしく空回りを続けた後、エラー音が響き渡ります。
しばらく、あれこれ設定を変えてみたり、1枚ずつ入れてもダメ。
やはり、長い間の酷使によって、プリンターもあちこちガタがきたようです。
普通紙ならなんとか印刷してくれるのですが、はがきは厚くてつるつるしているため、もちこたえられなかったようです。
白いままの年賀状を見つめ、「どうしよう……」と途方に暮れてしまいました。
時間もないので、これから写真年賀状を注文するわけにもいきませんし。
しばらくあれこれ考えをめぐらせ、実家にプリンターを借りにいくことを思いつきました。

幸いなことにと言いますか、うちから実家まで車で10分くらいなのです。
おまけに、私には姉妹しかいないので、実家にいわゆる「お嫁さん」という存在がおらず、いつでも気兼ねせず遊びに行くことができます。
CDに年賀状のデータをコピーし、実家にプリンターを借りにいくという報告をしてから、娘と一緒に実家に向かいました。

実家にはパソコンが2台あるのですが、プリンターに接続してあるのは古いやつで、なんとOSがウィンドウズ98なのです。
そのせいかどうかわかりませんが、立ち上がるのがめちゃくちゃ遅い。
暇つぶしに、あちこち覗いていたら、結婚する前に私が買ったクラッシックのCDがありました。
（パソコンのおいてある部屋は、私が結婚するまで住んでいた部屋なんです）
で、何気なく裏を見ていたら、『カヴァレリア・ルスティカーナ』の文字が……。
胸の鼓動が、一気に早まりました。
もう、何はなくともお持ち帰り決定です！
（自分のものだから、大丈夫、犯罪にならないよね？）

肝心の年賀状印刷のほうは、なぜかパソコンがCDのデータを読み取ってくれず……。
仕方ないので1回家に戻り、今度はフロッピーディスクにコピーして持っていきました。
そして、再びトライ。
今度は、きちんと読み取ってくれました。
しかし、実家のほうのプリンターもうちのと五十歩百歩で、一応、印刷はできたのですが、数多くの失敗作も同時にできてしまいました。（笑）
失敗したやつは、明日にでも郵便局に行って交換してもらってきます。

『カヴァレリア・ルスティカーナ』、さっそく鑑賞しました。
この曲を聴くと、どうしても『白い影』の第9話が脳裏に浮かびます。
本当にあの作品は、ある意味、奇跡のような、きらきら輝く宝石のような作品でした。