ISBN:4103970022 単行本 小野 不由美 新潮社 1998/09 ¥2,310

『屍鬼(しき)』

私が、中居さん――というより、ツートップで演っていただきたいと願っているお話です。

舞台は、溝辺町という、山に閉ざされた人口1,300人のまち。
いろいろな思いを抱えながらも人びとは、表面上はそれなりに平和に暮らしていた。
そこへ、まちの雰囲気と全然そぐわない親子3人が越してくる。
それからすぐに、まちは謎の奇病が蔓延し、ひとが次々と亡くなっていく……。

中居さんに演じていただきたいのは、室井静信(せいしん)という若き僧侶。(実質、主人公)
木村さんは、彼の親友であり、ライバルでもある、医師の尾崎敏夫をお願いします。(笑)
静信は、一見、物静かで、まちのひとからの信頼も厚く、父親思いの息子でもあるのだが、心のなかに深い闇を隠し持っている。
一方、敏夫は、ちょっと破天荒で、院長である父に反発し(父親に問題ありなのだが)、夫婦仲もうまくいっていない。
しかし、正義感が強く、自分の信じた道を万難排して突き進んでいく姿には、感動すら覚えます。
突然、まちを襲った怪事に、ふたりが独自に調査を進めていくのですが、それは図らずも自分自身を見つめる作業でもあり。

ものすごく厚くて(『模倣犯』くらいと言えばおわかりでしょうか・笑)このふたり以外にも、ものすごくたくさんの人物が登場し、それぞれのドラマを展開していくのですが、
おのおのに共感したり、考えさせられたりして、引き込まれるように読み進みました。
これをすべて忠実に――では絶対無理な相談ですので、エピソードと人物を絞って物語を展開させれば、とても面白いものになると思います。
(原作ファンからは、「違うー!」と抗議を受けそうですが)

問題は、キーマンとなる少女・沙子(すなこ)の適役者が思い浮かばないことです。
10代後半で、色白で、華奢で、儚いながらも、威厳と強い意志の力を秘めている。
どこかに、こんな女の子、いないでしょうか〜。

――なんて、たわ言を書いてしまいましたが、真剣に「役者・中居」が見られる日をお待ちしております。
一刻も早く、いいニュースが飛び込んできますように。
のんのん。

コメント

ユーリ
ユーリ
2006年1月22日1:09

子持ちあゆさん、こんばんは。
連日お邪魔いたします。
「白夜行」と「砂の器」の話はちょいと横に置いておくとして、「屍鬼」に書かれていたのでコメントさせていただきます。
私も何年か前にこれを読みましたが、私は尾崎医師の方を中居にやってほしいなと思いながら読んでいました。(でも静信が木村さんというのではありません。この場合は2TOPは関係なしです)。名前を忘れてしまったのですが、沙子の母親を名乗っていた彼女が尾崎の部屋を訪ねた時の虚無的な感じ、そして彼女を追い詰める時の冷徹さがいいなあ、と思っていたのです。
でも、「もし演るとなったら静信になるのかな。中居さんは一般的にはそういうイメージみたいだから」と思ったのも事実です。
ただ私は尾崎びいきなんですよ(笑)

nophoto
夏葉
2006年1月22日14:49

おお、子持ちあゆ様ご推薦の一冊ですね。
これは是非、読まねば!
小野不由美女史といえば『十二国記』ですが、あゆ様ご推薦のこちらはファンタジー色は出ているのでしょうか。
それとも純然たる社会派作品なのでしょうか。
それも楽しみに、月曜には本屋へひとっ走りしてきます(残雪で転ばないように気を付けつつ)。
そして脳内プレビューは、あゆ様推薦のキャスティングで行うことと致します。
ああ、ワクワクです。

子持ちあゆ
子持ちあゆ
2006年1月22日22:19

ユーリ様、夏葉さま
コメントをいただき、ありがとうございます♪

>ユーリ様
ユーリさんも、『屍鬼』を読まれていたんですね。
うれしいです。(がしっ)
そうですね、尾崎医師もすごく魅力的で、惹きつけられる人物ですよね。
最初はそれほどではなかったのですが、後半になると、俄然、目が離せなくなってきます。
確かに、『白い影』以降、「静信(静)」の演技が多い中居さんですが、
正義感と狂気が紙一重な「敏夫(動)」のような演技をする中居さんも見てみたいですね。

>夏葉さま
夏葉さん、『十二国記』、読まれたことあるんですか?
うれしいです!
ぜひ、ゆっくりと語り尽くせたらと願います。
(もし、読まれていなかったら、ごめんなさい)
そちらは珍しい積雪で大変なことになっていることと思いますので、けがなどなさりませんよう、気をつけてくださいね。

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