午後、ぼーっと見るともなくテレビを見ていたら、
『タケシの誰でもピカソ』で、
本田美奈子さんを追悼する特集をしていました。

注 : 私の住んでいる地域は、テレビ東京系のネット局がないので、
一部の番組が、昼間や深夜に、地味に放映されています。


そこで、本田美奈子さんの親友の岩崎宏美さんが、
本田さんの代表曲の『つばさ』を歌っていました。
それを聞いて、ふと思ったこと――。
確かに、とてもお上手なんですけれども、
でも、やっぱり、なにかが違う……。
言いようのない、違和感のようなものを感じました。

自分なりに分析してみて、
岩崎さんの声量のある、しっかりとした歌声が、
その原因ではと思い至りました。

やっぱり、本田さんの透明感のある、優しく繊細な声質が、
つばさの持つ、儚さ、軽やかさとうまく合っているように思えます。

急性骨髄性白血病による、あまりにも早過ぎる死。
本当に、もっと、もっと長生きして、
大好きな歌をたくさん歌っていただきたかった。
テレビで、舞台で、活躍していただきたかった。

声楽家というと、どうしてもふくよかな方を思い浮かべますが、
(現に、太っているほうが有利だと、聞きかじったような……)
ちょっと力を込めたら、折れてしまいそうなほどの細い体で、
朗々と歌い上げている。
あんな細い体のどこに、そんなパワーがあるのか、
見るたびに不思議に思います。

聞けば、歌にかける情熱は並はずれていて、
高熱があるときや、のどに炎症があっても、
レッスンを休まなかったそうです。

本当に、「歌うために生まれてきた」ようなお方です。

本田美奈子さんの、ご冥福をお祈りします……。

コメント

さらさ
さらさ
2007年2月24日23:00

あゆさん
こんばんは。
本田美奈子さん、ほんとに歌を歌うために生まれてきたようなひとだな、と思いました。
彼女の歌も独特の・・・オリジナリティがあるといいますか、「特性」があったひとのように思います。
(だからか、反対に彼女のライフワークになりつつあった、クラシック音楽シリーズはちょい苦手でした・苦笑)
歌の上手い方は沢山いらっしゃいますが、最後に残るのはこのような「特性」とか「ソウル」なんじゃないかな、と思います。
岩崎宏美さんも、ご自分の持ち歌や他の一般的な歌では日の打ち所がなかったり、世界観をお持ちだとは思いますが、歌によってはそのひとのもの、になってることも多く、それを超えるのは難しいのでは・・・なんて思います。
「つばさ」は、そんな歌だったんですね。

そこで、スマさんたちや中居さんを思うのです。
彼らや彼自身にしか出せない声、味、世界はすごい力があるんだなー、と思うのですが・・・。
早く沢山、彼らの歌が聴きたいなあ、と思ってます。^^

子持ちあゆ
子持ちあゆ
2007年2月25日9:47

さらさ様

コメントをいただき、ありがとうございます♪
とても丁寧な文章に、本田美奈子さんに対する思いが、
また、込み上げてきました。
私がまだローティーンのころ、アイドルとして登場したときは、
イメージのほうが先行してしまって、歌の才能のほうには、
全然気づかずにいました。
その後、ミュージカルに挑戦するというニュースを聞き、
でも、そのときも「アイドルがミュージカルをやるんだ〜」
くらいの感想しかありませんでした。
きっと、本田さんも、「歌が好き」という思いのほかに、
「アイドル上がり」というレッテルを払拭したくて、
過酷とも言えるトレーニングに励んだのではないかなって……。

ほんと、さらささんのおっしゃるように、
結局、歌って、「上手ければいい」というものじゃないんですよね。
確かに、中居さんは、お世辞にも「歌が上手い」とは言えないと思います。
でも、『クリスマスの約束』で歌った「夜空ノムコウ」は、
どんな世界的に名のある歌手が歌う歌よりも、
真っ直ぐ、私の胸に響いてきました。
あと、ナレーションとか、本人が思っているより適正があるのでは、
って思ったり。(笑)

そうですね、早く、スマさんたちの歌、聞きたいですよね♪

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